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メディアリテラシー

 本日は、偶然にも親子それぞれ「メディアリテラシー」のお勉強でした。

 まず長男君が行ったのは、Apple Store Sapporoで行われた小学生高学年向けの「ムービーワークショップ」(無料)。一時間半ほどでその場でビデオカメラを回して撮った映像を編集して作品にしてしまうというもの。実はこれ、私の興味が先にあって申し込んだのですが、別件のメディアリテラシーのご講演と重なり行けませんでした。

 あっさりと作品をつくって帰ってきた長男君に脱帽。今日私が聞いた下記に登場する下村さんの講演にもありましたが、こどもは録音ボタンを押すことに躊躇がなく、これつくりたいと思ったら構えず手が動くものなのですね。人に見せるという意識が先に立つおとなとは違い、自分がまず楽しむという意識がメディアリテラシーの第一歩なのかもしれませんね。

 さて、私の方はというと、ほぼ同じ時間に北大で行われた「下村健一と語る映像メディアの可能性」という講演を聞いてきました。

 下村さんのサイト
 今日の講演会のサイト

 TBSというマスメディアの第一線で活躍されていた下村さんが映像の限界を感じられたのが松本サリン事件(この松本は長野県松本市の松本)と阪神淡路大震災の時だそうです。
 松本市でサリンが撒かれ7人が死亡した事件で、疑われた河野さんが奥様が被害に合われたにも関わらず報道被害にあった事件です。この時の警察の捜査のずさんさも問題でしたが、メディアがよってたかって河野さんを犯人が如くストーリーをつくり報道し、テレビの前の人たちに「この人が犯人」と思わせたという問題でも記憶に新しいです。

 下村健一氏の「眼のツケドコロ」もご参照ください。
 http://www.tbs.co.jp/radio/np/eye/060318.html

 この時、下村さんは「河野さんにサリンはつくれない」と言ったがために、「お前は犯人の肩を持つのか」とバッシングされたそうです。

 また、大震災報道でも、壊れた建物ばかりを撮り全体を見せず、「がんばって復興しています」という報道が大半だったこと。たぶん、問題の中枢(倒壊はなぜ起きたか)という視点が薄かったことを嘆いていられたのではないかとSalsaは想像しました。
 今回の中越地震も壊れている建物ばかりを映し、あたかも町中が倒壊した家でいっぱいかのように想像させていますが、下村さんが実際に現地に行って見ると、想像していたのとはまったく違う風景がそこにあったそうです。

 狭い部分ばかり見せられた視聴者は、「それがすべて」と思わされ、想像力をオフにしてしまっているというのが、下村さんのご指摘でした。そして、「映像メディアの限界」を感じ、マスメディアから距離を置かれたようです。

 そして出会ったのが「市民メディア」だったそうで、今度は「映像メディアの可能性」を感じられたのだそうです。

 映像配信の敷居が低くなり、テレビ以外にネットで誰もが映像情報を扱えるようになってきています。そして、文字情報では既に起きていたように、個人の映像発信が多くの人と共有できるようになりました。
 狭い範囲しか映し出していなかったマスメディアに対して、他の全体のあちらこちらを市民が発信するようになったとおっしゃっていました。一人ひとりは部分だったり偏ったりしていてもそれら全体を眺めることで本当の全容が伝わるのではないかと。

 そんな市民メディアを応援したいということで、当初は「市民メディアトレーナー」と銘打って「Qちゃんの横を一緒に走る小出監督のように、市民メディアをつくり発信する人たちのトレーナーになりたかった」そうです。その後、「トレーナー」ではイメージが伝わり難いということになり、今は「市民メディアアドバイザー」と自称されているとのこと。



 他にも印象深いお話がたくさんあったのですが、これ書き続けると朝になりそうですので、この辺で。私の宿題(明日までにサイエンスショーのシナリオ書くという、またもオシゴトをバッティングさせているおバカなSalsaですぅ。。。)が終わってないので、これにて、、、

 今日、聞いていらした、5号館のつぶやきさんM姫の創り方でも紹介されていますので、ご参考にされてみてください。こうやって、何人もの視点でひとつの講演を各ブログで紹介しているこの様子こそ、市民メディアしているってことなのかなと思ったり。。。


【おまけ付き!】
下村さんが大推薦されていた「全国こども科学映像祭」の文部大臣賞に輝いた「おもしろありじごく」がサイエンスチャンネルでまるっと!見れます。
http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=B037004&i_renban_code=001
 

 

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