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“全入時代”で考えたこと

 昨晩のクローズアップ現代「私立大学が変わる ~“全入時代”の生き残り戦略~」を見ました。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2007/0701-4.html

 “全入時代”  誰でも希望すれば大学に入れることも、そのことで大学間の学生獲得競争がおきる事もいいんじゃないかなと。その代わり、どこの大学も「いかに良質な人材を育てることができるか」に重点を持っていったらいいのではないでしょうか。

 取材の中で、資格と学費免除をにんじんにして、大学生になってからいかに勉強してもらうかを工夫している大学がありましたが、一部のやる気のある学生には効果ありでしょうが、全体的な底上げは難しそうに思いました。

 番組見ながら、「えーー!!、そっち行っちゃうの?」、「学生(お客様と言っていた)に媚びすぎちゃうの?」と思う取り組みもありましたが、自分のころのような大学に思い描いていた概念みたいなものは変えなきゃいけないのねと自分に言い聞かせました。

 もう、卒業大学名で就職できるという時代でもないでしょうから、社会に出て行くところで帳尻が合うのではないでしょうか。卒業大学名だけで人材を取るような会社があったとしたら、それはそれであぶない会社なんじゃないかと。

●私の知っているイタリア人の例

 理想としては、勉強したいとき、勉強できるときに大学に行けばどうでしょうかね。イタリアのローマ大学の人を何人か知ってますが、社会に出てからも単位をとり続け、30過ぎて卒業単位が全部取れたとかけっこう普通みたいでした。

 卒業単位が取れた後も、資格を取りに戻ったり、社会に出てもずっとローマ大学の学生であり続け、時期を選んでは勉強しに行けて、システムや図書館もずっと利用できるみたいなのはうらやましかったです。卒業してなくても就職し、働きながら卒業するのって学部にもよりますが、ありなんだと思いました。
 社会の中のアカデミズムのあり方が違っているのでしょうか?大学の歴史がとんでもなく違うっていうのもあるんでしょうかね。とにかく就職のためのステップという位置づけではなかったように思います。大卒が就職のための資格ではないのかもしれませんね。


●私がであったフランス人の例

 海外旅行先で出会ったフランス人女性二人は、大学3年で休学し、2年間かけてアジアを回っていました。一国に2,3ヶ月滞在し、アルバイトしては、また移動してと旅を続けているとのこと。彼女達は卒業したらジャーナリストになりたいそうで、そのためには自分の目で見て、歩いて、ふれてみることが重要だと語っていました。教室で学ぶだけでは自分達の目指すジャーナリストにはなれないからと。さらに、そのほうが就職にも有利であると。

 自分で社会に出るまでの勉強や体験のプランを持ち、実行している彼女たちは、受身な教育に甘んじていた私にはまぶしかったです。


 かつてのように大学に入学できたら万歳!ではなく、自分をどんな社会人にするのか自分で考えながら、思いっきり勉強や体験をしたらいいと思うなー。

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コメント

大学全入時代といっても、ただの数合わせでそうなるだけで、システムが変わっているわけでもなく、学生のためというより、大学存続のために目が向いているような気がしています。今年のセンター試験が終わりましたが、昨年の「バブル」から、今年はうって変わって「大恐慌」だそうです。平均点をみても大暴落だとか。その中で、受験生は、自分の点数と照らし合わせて、二次試験の願書をどこに出すか右往左往しているようです。あまり変わらない光景です。「結局は、大学で何がやりたいかにこだわるんじゃなくて、どこに入れるかなんだねえ。みんな」という子供の言葉が妙に心にひっかかりました。

kamimuraさま、コメントありがとうございます。

>>学生のためというより、大学存続のために目が向いているような気がしています。

ずばりですね。

>>「結局は、大学で何がやりたいかにこだわるんじゃなくて、どこに入れるかなんだねえ。みんな」

それはこどもたちだけのせいではなく、高校や親の考え方を反映しているのでしょうね。急には変わらないでしょうけど、大学で勉強することの価値観が変わっていったらいいのになーと思います。

>>学生のためというより、大学存続のために目が向いているような気がしています。

実は、以前私立大学でのサイエンスコミュニケーション活動の話を直接聞く機会がありました。少子化対策を含め、いろいろと努力をしていることもわかりましたが、考えさせられることも多かったです。

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