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出生前診断(追記あり)

オシゴト一段落。ほっ。。お茶の時間にしましょうかねぇ。。。。


 先月になりますが、サイエンスカフェ札幌のDNAブログ「染色体とダウン症の関係?」という質問の回答を書かせていただきました。

 その回答を書きながら思い出した話です。

 今から5年前、2人目を妊娠した時、あまりに気持ち悪くて、一歩でも近い病院に行こうと、一番近い個人医院に行きました。

 当時私は、○高にダッシュが付きそうな年齢だったので、医院のやたらとデータ好きの若先生が私に「出生前診断」を勧めたのです。
 母体の高年齢化とともに胎児がダウン症である確率があがるからだというのは理解できました。ですが、「だからどうしろってこと?」という気持ちの混乱は否めませんでした。

 それに、診断結果の当たる確率は100%じゃないって言うのです。ますますもってイヤーな気持ちなったことを覚えています。

 何がイヤだったかと言うと、まず若先生の姿勢でした。
 
 母体の高年齢化とダウン症の発現比率は比例している
 希望してお金を出せば、出生前診断は受けられる
 診断結果は70~80%の確率であたる(当時)
 
 うそはひとつも言ってません。
 ですが、一方的に説明しているだけで、相手の気持ち、相手の状況を何ひとつ知ろうとはしませんでした。

 これをコミュニケーションが無いと言わずして何と言うのでしょうか?
 インフォームドコンセントはこれでいいの?
 とにかく材料渡しますから、好きに考えてくださいって感じでした。

 
 当時、私なりに整理して考えてみました。
 
 もしも、診断を受けたとする。

 結果が陰性と出たとしても、20~30%は陽性の可能性があると思いながら出産日を待つことになる。

 もし、陽性と出たとしても、20%~30%は陰性の可能性がある。

 どちらにせよ、出産しようと思うのならば、診断結果を疑いながら出産日を待つのは心神によくない。「男か女わからないぐらい」気にしないで過ごしたい。だから出生前診断は受けない。
 これが私の結論でした。

 諸事情があって診断結果に基づき、出産をやめようとしている人がいたとします。しかし、陰性と出ても20~30%の陽性を疑い続けなければならないし、陽性と出たとしても、20~30%の「陰性だったかも」が一生付きまとうわけです。

 中途半端な情報は人を不安にさせます。

 もちろん、ダウン症に限らず、さまざまな先天性の病気を調べなければならないケースもあると思います。それによって胎児も母体をも守る技術であるのなら意義もあります。
 
しかし、高齢出産者の気休めになるどころか、不安をあおる様な出生前診断の勧めってなによ!と思ったのでした。

 *その後、この医院で別件の「信用がおけないこと」が発生。心肺運動が見られないのでダメだったろうと言われ、2週間後に再診察もしないで堕胎手術をしようとしたバカ医院でした。実際私が「もう一度診察してください」と言って診察。すると心肺運動が確認。医者に「やーー生きてたよ~」と言われ、喜ぶと同時に医院に対する私の憤慨ぶりはおみせできないぐらいすごかったです。もちろん、診察病院を変えました。


 と、そんなことを回答を書きながら、思い出していました。

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コメント

Salsaさんの書き込みを読んで,このあいだの土曜日にお茶大で受講した,理研のN村Y輔氏の講座のことを思い出しました.

彼はSNP解析の研究者(実際にラボにいるより全国を駆け回っているほうが多いと思いますが)の立場で,高齢者出産のリスクと出生前診断の必要性をデータをもとに切々と説き,自身がリーダーシップをとっているM省のオーダーメイド医療プロジェクトの宣伝をして,言いたいことだけ言いっ放しで質疑応答の時間は一切なし,疾風のように去っていきました.

講義の度にレポートを書かされるのですが,思い切り不満をぶつけたのは言うまでもありません.

K_Tachibanaさま コメントを読んで、おもわず!この先、優生学もどきの話にならないことを祈らずにはいられません。
科学技術コミュニケーションに含まれているとも言われますが、医療コミュニケーションの早急な整備の必要性を感じます。
これまで子供の医療で戦った医者は数知れず!信頼がおけると思った医者はほんとに一握りでした。さんざん待たされ、診察は3分とかからないなどざらで、人をバカにしたような説明に何度腹を立てたか、、。

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