crossline

« 2005年11月 | トップページ | 2006年1月 »

2005年12月

ブログは忘れてくれない

五号館のつぶやき(stochinai)様

お世話になっております。先日は3月のサイエンスカフェ札幌の相談に乗って頂き、本当にありがとうございました。私のような生物音痴にもたいへん丁寧にご教授していただいたこと、たいへん光栄に思っております。

さて、今年もあと数時間。あーー、行く年来る年。。。今年もいろいろありましたぁ。。。なんてのんきにしていたら、あちゃーー!まだありましたね!宿題!
ずいぶん前になりましたが、11月19日のつぶやき様の演習で出された課題「ブログにできないこと」についてのレポートをトラックバックしなくちゃです。締め切りは年内、そう今日までと記憶しております。


■ ブログは忘れてくれない ■

昨今のホームページとブログの比較は、以前私のブログ「11月21日/WEBサイトは使いよう(HPとブログ)」というエントリーで簡単ですが書かせていただきました。ブログとは、もともと万能につくられたシステムではなく、むしろやりたいことを特化したシステムですので、探すまでもなくできないことは多々あるかと思います。

そんな中で、今はできないと思っている技術的なことは、需要と技術の進歩があれば、来年の暮れぐらいには当たり前にできるようになっていることでしょう。

では、3年ぐらいしてもできそうに無いことを想像してみます。
「ブログで論文を書く」というのはたぶんできないでしょう。誰が最初に発表するかを競争している世界ですから、研究者は、どうしても密室で論文を書かなければならない。ですからブログで論文を公表しながら書くなんてことは考えられないはずです。

それでも、web+log(日誌)でblogとなったように、web+paper(論文)でbaperなんていうシステムが生まれるかもしれません。論文の引用が相互にネット上でリンクされていたり、ツリーのようにつながっていったり、「育つ論文(研究)」のイメージです。
さらに、読み手の読みたい言語で読めるようになっていたり。夢のような論文コミュニケーションです。論文制度が、人類の知の創造と共有に対して少なからず弊害をもたらしていた呪縛から解き放たれるかもしれません。

しかし、そんな論文制度を認める太っ腹な学会は3年経ってもできないでしょうね。

半永久的にできそうに無いことも想像してみます。
私がブログをはじめてすぐに感じたことは、「簡単に始められるが、簡単には止めにくい」ということでした。

自分のエントリー(記事)に対して誰かからトラックバックやコメントをいただくとそのエントリーは無くせないなぁと思うわけです。
また、誰かのエントリーに対して自分がトラックバックしたエントリーも無くせないなぁと思うわけです。

ブログはひとりで完結したサイトではなく、トラックバックをひとつでもいただくと、自分のブログはブログネットワークの片棒を担いだ状態になります。

それ以上エントリー(記事)を書き足さずに自分のブログをほっておくこともできます。ですが、トラックバックやコメントをいただたことで、読者がいることを意識し始めます。すると、次のエントリーも期待されていると思うのです。
そんな期待に応えたくなる気持ちにも後押しされ、またエントリーする。また、トラックバックやコメントをいただく。

そうして、自分のブログはそうそう易々と止めることができなくなっていきます。ブログを止め、エントリーをすべて消す操作はいたって簡単ですが、飼い始めてしまったペットのようになり、止め難いのです。

そんな個々のブログが増殖するブログシステム全体もまた、そのシステムが始まった時にひとつの運命を背負ったと思います。それは、ブログシステムを終わらせることができないということです。

個々のエントリーはビックバン後の宇宙のごとくふくらみ、つながり続けていきます。宇宙の営みが果てしないように。ブログも終わることができない営み(システム)なのではないでしょうか。

記憶媒体技術は容量を増やし精度をあげ急進化します。そのため、ブログのビックバンを易々と受け入れてしまうことでしょう。しかし、そんなに残しておくのはいいことなのでしょうか。

増え続ける記憶を抱え込む未来は、ヒトが持つ「限られた情報から推測する力、想像する力」を弱めてしまうのではないかと懸念します。

また、忘れることは負の作用のように思われがちですが、ヒトは忘れることで大事なことを際立たせ、くじけず前に進める生き物なんじゃないでしょうか。脳では忘れていたことを、外部記憶が残しつづけるのってシアワセなのでしょうか。

そして社会全体も、個人が亡くなっても、その個人の膨大な記憶や記録を残し続けるようになる。脳死の反対「体死」のようになり、肉体は滅んでも脳(記憶・思考)だけが生きつづける文明ってどうなのかなと思います。

(以上をもって宿題提出とさせていただきます。)


2005年10月から始めたこのブログにお越しくださいました友人の皆さま、CoSTEPの教員の皆さま、受講生の皆さま、偶然めぐり合えた皆様、
ありがとうございました。みなさまに幸多かれとお祈りいたします。

さあ、まもなく2006年です。On your mark!

年の瀬のぼやき

教育について語れるような立場でも、資格者でもないので、遠慮があったのですが、年が変わる前に、これだけは言っておきたいなぁと思って。

コミュニケーションについて自分なりに実感していることがあります。ですが、それを研究したり論じたり教えたりしている一部の人たちとなんかかみ合わないんですよね。というか、そういう人たちが目の前の人とコミュニケーションしようとしなかったり、できなかったりするのはなぜ?わからない!まるでわからない!

すごく有名な教育者が自分の子を上手く育てられなかったなんて話は聞いたことがありますが、それと同類の話でしょうか?理論と実践は違うってタイプ。きっと理論だけでお仕事になっちゃってるんでしょうね。実践の必要がないってことなのかも。下手な政治家みたいです。

それとも自分のような凡人が考えるより、教育界における高尚なコミュニケーションなんてものがあったりするのかな?双方向性、対話、ワークショップ形式、ネットなど、形式が助けてくれることもあるでしょうが、最後は一人ひとりと向き合う気持ちがなければ、どんなに形式をお膳立てしてもできないと思うわけですよ。

コミュニケーションって何も省けないすごくめんどくさい行為です。それを形式に頼って、そのめんどくささを省けるような幻想を持つのはどうかと思っちゃうわけです。逆にめんどくさい過程を経ることでコミュニケーションできたりするのに。(実践されている代表格として、ひとりひとりとコミュニケーションする山○先生の演習は実にすばらしい!と付け加えておきます)

どう見てもコミュニケーションできないコミュニケーションの語り部に鈴をつける人いないのかな? (それもコミュニケーターの役割なのかなぁ)

と、ある人格がぼやいてました。

社会へのSTEPを意識してみたりなんかして

CoSTEP応援団という方々がいます。(ワタシがそれなりに認識したのはおとといのことですが) 

今のところ7人。サイエンスカフェ札幌ではボランティアになって手伝ってくださっています。1期生が入る前の募集の繁忙期も、ポスターの発送など手伝っていられたとのこと。ご自身たちは修士論文の時期が重なり、今年度の受講生にはならなかったが、次年度には受けたいと思っている方、ずっと傍らで応援しようとしてくださっている方などがいます。

今後、CoSTEP受講生予備軍、興味をもっているが受講生にはならない人、応援したり協力したりする人、現受講生、そして修了した人たち、教員の方々などなど。 「CoSTEP関係者」というのは多様に増えていきます。

さらに、CoSTEPの活動はこれからさまざまな人たち、さまざまな団体と関係を持っていくことになるのでしょうね。社会的自立、社会還元、組織化、業界(ネットワーク)作りなども視野に入れて「CoSTEP関係者」の近未来を考える初めてのミーティングがありました。 (と、ワタシは受け取っていますが)
初会合ですから「まずは可能性を描いてみる」といったものでした。

その場で一部の方と話題になった「他にはどんなところが科学技術コミュニケーションを組織的に行っているのかな?」にワタシなりの持ち合わせ情報をココに列記します。

あと、「ちょっとこんな形もあるんだけど」という参考も少し。ココを読まれた方で、今後の「CoSTEP応援団(関係者)」の近未来を考える上で参考になる情報、他にもあったらぜひ教えてください!
CoSTEP応援団のHPはこちら。 ブログはこちら

●CoSTEP応援団の一員の方がこちらで子供たちにサイエンス教室をやっていらっしゃるとのこと。
北海道大学 地球環境科学研究科 助教授 山崎健一さんという方が関わっているようですね。
実験指導書の発行、人材派遣までになっていて参考になります。

サイエンス教室(札幌科学技術専門学校)
http://www.s-kagisen.ac.jp/science/index.html

●息子が参加しているアウトドアスクールでもサイエンス教室をやっています。
見学に行ったのですが、小学生がひとりで通うには遠いため断念しました。
サイトが一応あるのですが、製作途中なのかろくな情報がありません。

NPO法人 自然教育促進会(小樽・札幌)
http://www.sokusinkai.com/

●ご存知、天プラ。

天プラ(天文とプラネタリウム普及活動)
http://www.tenpla.net/

●こちらは東大。東京大学木曽観測所で毎年行われてきた天文学体験セミナー「銀河学校」卒業生が中心となって立ち上げたNPO(非営利活動)法人です。これは、大学のような公的機関ではできないような広範な活動を行う核となるもので、出前授業や各科学セミナーなどの企画・運営・サポート等を行っています。 とのこと。

サイエンスステーション
http://sciencestation.jp/url.cgi?saishin

市民科学研究室は、科学技術に関連する様々な社会問題の解決を目指して、多くの人々やグループと連携を築きながら、市民自らが必要とみなす学習や調査研究をすすめるNPOです。 とのこと。会員制です。印象は、、、「本格的」

市民科学研究室
http://www.csij.org/

NPO法人サイコムジャパンでは、三つの方向性の活動を行います。一つは、「研究問題」(日本の研究体制を改善し、研究者が生き生きとその能力を発揮できるための情報収集、シンポジウムの開催など)、一つは、「科学コミュニケーション」を推進する活動、そして三つ目は者は「科学技術政策シンクタンク」(科学政策をウォッチし、政策提言をおこなう)です。これらはすべて、「科学技術の知を駆動力とした社会つくり」につながります。 とのこと。このサイトの科学技術コミュニケーションリンク集で、この業界が垣間見れると思われます。全国のサイエンスカフェ情報のリンクあります。

サイコムジャパン
http://scicom.jp/index.html

●番外編
こんな社会貢献もあるらしい(へぇ~)
サービスグラントという関わり方:クリエーターなどプロフェッショナルなスキルを持つ人々が、NPOのPRのために働くプログラム。アメリカで2001年生まれた。

サービスグラント
http://www.svgt.jp

メディアが関わるとこんな感じ?
フジテレビKIDS
http://www.fujitvkids.co.jp

●番外編 番組制作も面白いですよね。
NHKの科学・教育関連番組は非常に多いです。高校講座も面白くなっています。こどもから大人向けまで、クオリティ高いなぁと関心しています。あれらを制作している人たちってすごいなぁと。。。NHKでなくても、WEBやDVDなどコンテンツ制作して世に出す機会は増えると思うのですが。。。需要ありと見るのは単純?

科学大好き土よう塾
http://www.nhk.or.jp/daisuki/index.html


とりあえず、こんなところで。模索するのは面白いですね。

3ヶ月が経とうとしてます

ややや、、CoSTEP始まって3ヶ月が経とうとしております。

今のところ、講義&演習は無欠席。しかし、ミニレポート2本出せていません。1本はサイエンスカフェの繁忙期と重なり書けないままになっているもの。もう一本はつい先日の講義のレポート。こちらも連日の忘年会と3月のカフェの仕込みで書けていません。日が遠のくと書けなくなるものです。ですが、どちらも今年中にはなんとかしたいです。

(26日追記)あっ忘れてました!プレゼン演習の宿題もありました。あれ?いつまでだっけ??一週間後だったような、、、て、ことは、水曜日??誰が見るんだろう?

あと、ブログの宿題も年内です。書かなくちゃです。年明けに提出のライティングの宿題はきっと正月ボケ中に焦ることになるかと。

2月のサイエンスカフェのチラシは今回受講生がある程度担当することになり、ワタシが素人腕で作ることになり、まずは草案を26日までに。3月の企画もそうそう休んではいられないです。

読みたい本、読むべき本、読み返したい本、、、溜まる一方ですが、なんとか正月は活字に浸りたいです。あまり自信ありませんが。。。

昨日から、同居人たちには「まずは掃除でしょぉ~!」と言われておりまして、、、3ヶ月の手抜き家事のつけはかなり大きいです。

年賀状と海外へのグリーティングカードも白紙のまま。今からごめんなさいしておきます。正月に出すことになります。きっと。

この3ヶ月、遊びの付き合いもそこそこで、家族や友人にご迷惑をお掛けしております。この場をお借りして(?)、、、本当に申し訳ございません。

しかし、おかげさまで、充実した時間を過ごさせていただいております。得られた知識、体験、発想などなど、どのように活かすのか悩みどころですが。2006年、おもしろいことやりたいですねぇ。

来年のサイエンスカフェ札幌

CoSTEP1期生、修了まであと3回。

●1月は、

13日の金曜日 ジェイソンとフレディによる(ウソ!)

1月13日(金)
もしものときの科学・・・地震津波防災について・・・

広報中!

200601p














●2月は、

2月10日(金)
ちょうど雪まつり中。京都議定書発効から1周年の折。
テーマは雪の有効利用。

チラシ作成中!

200602p








●3月は、

3月10日(金)
このカフェは本科生の作品制作となる。

仕込み中!
そして、旬な(DNA・ゲノム・遺伝子)の話ができる研究者の方々、捜索中。


200603p

科学技術系WEBサイトいろいろ

12月17日(土)は、「科学技術コミュニケーションのためのコンテンツ制作法」と題して、(有)遊造の古賀祐三さんの演習でした。

この日のワタシの最大の関心事は、国からお金をもらうでもなく、研究所でも大学でもなく、NPOでもなく、科学技術コミュニケーターとして起業されているところ。
その点に関して、すごーーーく聞きたい、知りたいことがたくさんありましたが、それは古賀さんの演習後の歓迎会に行かれた受講生の方々に託しました。

さて、演習の前半は古賀さんの実績からの体験談。後半は現存する科学技術に関するWEBサイトを見て、項目ごとにコメントするというものでした。項目は4つ。サイトのコンセプト、閲覧者ターゲット、良い点、改善すべき点を一人ひとりどう見たかです。一人一台のパソコンがある初めての教室で、黙々とサイトを見ていきました。

限られた時間の中で、ワタシが見れたサイトは3つほど。ワタシの個人的印象コメント付(青色の文字部分)でご紹介しちゃいますね。
あと、演習の課題の中にはなかったのですが、古賀さんの手がけたサイトで「オーロラライブ」というのがあります。オーロラをこんなにきれいにサイト上で見せてくれるなんてちょっと感動ものです。お勧め!
http://salmon.nict.go.jp/awc/contents/index.php

さて、ワタシはこの日紹介されたサイトの中で、JSTバーチャル科学館にちょっと魅了されました。すごい費用が掛かっていることは明らか。たぶん数千万円ではないかと。欲を言えば、もっと探究心を掻き立てられるようなものであったらと。あと、わかっていることばかりではなく、これからこんなことがわかっていったらいいという未来の科学者への指針もあるとちょっと夢見がちになれてうれしいかなと。

以下の3サイトは演習中にコメントしたものです。

●IBM 科学の扉
http://www-6.ibm.com/jp/company/society/science/
特徴は、「IBM科学省」という賞金300万という規模も知名度もある賞を元に、科学者からの投稿を募っている点。

サイトのコンセプト♪科学の最先端を研究者単位で紹介

閲覧者ターゲット
♪大学生以上、専門分野に興味を持っている人、もしくはすでに勉強や研究を始めている人たち

良い点
♪コンテンツ責任は各自にある。科学者の人となりで、研究が紹介されている点

改善すべき点
♪もっと詳しく知りたい時、わかりやすい語句説明や、研究の意義を知りたい時のフォロウがあったらいい。

   
●JST 科学技術史に残る科学者100名
http://jvsc.jst.go.jp/shiryo/timeline/
歴史上の科学者を年表とともにIndex化され、概要が閲覧できる。

サイトのコンセプト♪有名科学者の簡単な紹介

閲覧者ターゲット♪中学生以上

良い点♪簡単明瞭

改善すべき点♪発見の意義など足りない。簡単すぎる。なんだかのサイト内リンクがあるか、階層がほしい。

●JST バーチャル科学館
http://jvsc.jst.go.jp/

サイトのコンセプト♪科学の広範囲の分野をカバー。情報、知識を探求させてくれるもの。WEB上の科学館という設定で、自分の意思をはぐくみながら、めぐっていけるようになっている。

閲覧者ターゲット♪中学生高校生、それ以上。不思議に思っていることを探求することが大好きな人たち

良い点♪無駄がない 余計な装飾がない デザインが洗練されている。受身ではなく、能動的に探りたくなる気持ちを持たせてくれる。迷い込む感じがいい。あまりに単純経路でどこにでも行けるより階層がちょっと複雑な方が飽きないこともある。しかしこれはバランスが悪いと「わかりにくい」という印象になり、難しい点ではないだろうか。

改善すべき点♪文字が小さい所などは少し読みにくい。わかっていることは書かれていても、これからぜひわかったらいいと思われることを紹介して、探究心を科学者への道にいざなってはどうだろうか。どうしても迷ったら、科学館トップページにいつでも行けるようにしておくのも手だろう。

以下は、時間がなかったので私的コメントなしです。

●JST サイエンスチャンネル
http://sc-smn.jst.go.jp/
科学技術のわかりやすい説明が、映像で視聴できる。

●JST 地球ガイド
http://jvsc.jst.go.jp/earth/guide/

●JAXA宇宙科学研究本部 キッズギャラクシー
http://www.isas.jaxa.jp/kids/
自由研究で使える「ペーパークラフトで地球を造る」や、科学者への質問などのコンテンツを掲載している。(

PDFダウンロードもあり)

●科学者への道
http://www.geocities.jp/fwin0003hiroshi/
ある、大学生が科学者になるため、日本の大学を卒業後留学してがんばっている様子を日記などを交えて、本人

の人間くさい文章で掲載している

●Blogの一記事「科学者の卵で、オカルトマニアという秘密」
http://heimatlos.tea-nifty.com/heimatlos/2005/08/post_64d0.html

●ネットサイエンスインタビューメール
http://www.moriyama.com/netscience
筆者が独自に取材した科学者との質疑応答をメールで配信

●NICT Salmon News(これは古賀さん自身が手がけたもの)
http://salmon.nict.go.jp/snews/
科学の現場の人が扱う研究内容に興味をもってもらうために、子供を持つ大人たちをターゲットにした、自然科

学啓蒙コンテンツ。

●放射線医学総合研究所
http://www.nirs.go.jp/info/qa/index.shtml

以上が古賀さんの演習で紹介されたWEBサイトでした。
それぞれに特徴があり、インターネットを使った科学のアウトリーチについて視野が広くなった気がします。

   

たとえばこんな将来・・その2

今年のワタシの買い物で、実用度&ほれ込み度No.1は、
ティファールの電気ケトルです。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001WSO82/qid=1134659883/br=1-/250-0369649-1102661
T-FAL ヴィテスエクスプレス 電気ケトル 1.0L BF402022










この電気ケトルが我が家に来るまでは、ずっと電気ポットにお湯が入っていて、保温しつづけていました。ですが、この電気ケトルのように「あっ」と言う間にコーヒー2,3杯分のお湯が沸くのであれば、「ずっと保温」がいらなくなったのです。それも一杯分から必要な分だけ湧かせるのです。
昨年ドイツのホテルに泊まった際、部屋にあったのを使ってみて、あまりの湧きの速さに驚き、ほれ込んで日本で見つけて買ったのでした。(ティファールはフランスの企業です)

また、このシンプルさも驚きでした。水を入れて、コンセントとつながっている薄いプレートに乗っけて、手持ちのところについているボタンを押すだけ。湧けばボタンがポンと外れておしまい。あまりに早いので、ブザーすらありません。そばでドリップの用意しているうちに終わってしまうからです。

こどもも、年配の方も、機械オンチの方も、これならマニュアル入らないですし、使い方に迷いようがない。こんなモノづくりを企業に提言していく科学技術コミュニケーター。

なんていうのは、どうかしらん。

ついでを言うと、どうしても操作が段階的になってしまう製品のマニュアルを、使用対象者に(特に、こども、年配の方、機械オンチの方むけの場合)にもわかるようにつくる。そんな「製品と使い手をつなげる」科学技術コミュニケーター。

なんていうのは、どうかしらん。

たとえばこんな将来・・その1(追記あり)

ままある話です。スポーツの世界でも、名選手が名監督とは限りません。

同様に、すばらしい研究者が、すばらしい教育者や執筆者、講演者とは限りません。

と、このように、つい最近までのワタシは「研究者(専門家)」に対してある程度「納得(あきらめ)」していました。そうそう、教育者と言われる方でさえ、信じられない授業をする方、いますからぁ、、、、残念。

でも、最近、「ほんとうにそうなのか?」と疑問が湧き上がってきています。ハナからあきらめていいのかなと。
研究者に表現力を求めることは、本来の役割を求めていることなんじゃないのかと。

研究ってひとりでやって、ひとりで納得して喜ぶ仕事じゃないですよね。誰かに向かって自分の研究を表現して、それをわかってもらわなくては、その研究の一般化はされない。そのための表現活動も含めて「研究」なんだろうと思うのです。

では、研究者は誰に向かって表現しているのかなと、見渡すと、同業者(学会)に向かって話していたり、同業者に向かって論文を書いたりしています。かなり閉ざされた中にいる人たちを対象に表現していることが多いのかな。(もちろんそうじゃない表現活動をされている方もいますが)

すると、そんなツーカーの狭い世界での表現活動をいくらやっても、次世代の研究者(学生や子供たち)を育むこと(教育)にはあんまりつながらないですよね。
で、短絡的な対策として。。。

専門外、次世代、一般市民などを対象にした「発表会」と「執筆」もしないと、修士や博士や予算を取れないようにしちゃう。 (誰がそんな制度化できるんだか、、、あはは。。。)
アメリカが研究費の10パーセントをアウトリーチ活動に使うことを条件にしているのもいいアイデアだと思います。

しかし、いきなり専門外の人たちに表現したことがない研究者は困ってしまうと予想。そこで、会社がスポークスマン、広告代理店や会計士、弁護士を利用するがごとく、研究者が表現活動のコーディネーターとして科学技術コミュニケーターを利用する。

なんていうのは、どうかしらん?

サンタの贈り物(追記あり)

12月9日はサイエンスカフェ札幌第3回目でした。
その様子はこちらのつぶやき先生のブログでどうぞ。
http://shinka3.exblog.jp/3202794/

♪追記:当日、子供たちのワークショップでファシリテーターをしてくださった方の詳細報告はこちら。
http://inumimi2.exblog.jp/2823362



さて、CoSTEP開講以来、これまでのところのワタシのサイエンスカフェへの関わりは。。。

1回目(10月)・・・はじめてサイエンスカフェなるものを見た(だけ)
2回目(11月)・・・にわかファシリテーターを体験させてもらった(かも)
3回目(12月)・・・やけに真剣に関わちゃった(気がする)

つい最近まで部分的に関わるだけでした。振られた役割をこなすみたいな。ちょっと不完全燃焼な思いもありましたが、受講生なのだし、会を重ねるうちに自分なりのカフェや役割を見つけていければいいのかな、、、なんて思っていたのです。

それが突然、ワタシったら、3回目にしてがちんこ勝負に出てしまった。なぜ?本科生としての作品制作は来年3月のカフェですから、今からテンション上げていたら持たないかもなんて姑息なこと考えてました。でも今回やけにがんばっちゃった。なぜ?

そんなことを昨日から考えていました。

で、結論は、それは 「師匠がいなかった」 からだと。

CoSTEPのサイエンスカフェ(本当の実習の名前は「科学技術プレゼンテーション実習」)のメンバーは、師匠を含む3人の教員の方と、2人の本科生、3人の選科生です。ところが、今回準備の架橋と本番に、師匠がいないという事態になりました。ですが、他に教員の方が二人もいるし、受講生もちょっとだけ慣れてきたし、大丈夫だろうなどと気楽に思っていました。

さて、今回の「サンタのふるさとの科学教育」は、小学生20人に対するフィンランド流体験ワークショップと、それを包含する形で、80人ぐらいの方にゲストのお話を聞いていただくメインプログラムのふたつ分のイベントを同時に行うというウルトラアクロバティックな企画だったのです。
今にして思えば、なんでこんな冒険に出たのか不思議ですが。。。司令塔(師匠)がいない上に未経験者(受講生)が大半を占めるサッカーチームで勝ちにいったようなものです。ちょっとありがちなスポ根映画の設定みたいな状況。

だんだん当日が迫る中、当初の「大丈夫だろう」は「なんか心配。。。」になり、5日前には「このままではなんかまずい気がしてきた」とワタシは焦り出したのでございます。

どうも、これまでなんとかなっていたのは師匠のおかげたったのではと思い始め、師匠がこれまでどういうことを言っていて、どういうふうに物事をさばいてきたのか思い出すことしばしばでした。

で、一番思い出したことばが、2回目が終わってワタシが「これでよかったんでしょうか~?」と落ち込んでいた時に、師匠が言ったこと。

「今回のカフェで僕が一番よかったと思っていることはなんだかわかりますか?それは、無事に終わったということです」と。ワークショップなどを行う技法の専門家(師匠)であっても、一番のこだわりは安全第一!だったのです。

そして迎えた3回目。20人のこどもたちが参加するワークショップで、ケガ人を出そうものならアウトです。下手すればカフェは二度とできなくなります。これまで以上に、いえ何十倍も緊張する上に、ウルトラアクロバティックな進行を実行しようとしている。

ワタシのささやかな経験の中で、「主催者側に余裕がない時に事故が起きることがある」というのがあります。関わるスタッフ全員が、安全の認識を高めておくことと、進行をシュミレーションしておくこと、そして、安全第一の会場設計というのが必要だろうと。

この中で、進行をシュミレーションするという点が準備の段階で遅れていました。なかなかこどもたちのワークショップの進行もメインの進行も固まらず、当日が迫る。不安がつのる。

安全第一のことを考えているうち、気がついたら、ワタシは口(意見)も手(作業)も足(手はず)も出していました。でしゃばりでおせっかいは昔に卒業したつもりでしたが、昨今の若者に触れたせいか、なんだかがんばっちゃった。ぜんぜんCOOLじゃない、スポ根おばさんをやっちゃいました。 (ワタシったら、いい歳して、なにやってんだか。。。)

さて、たくさんのサポーターのみなさんのチカラ、お二人の教員の方の寝ずの努力と根性の賜物あって、無事「なに事も無く」3回目のサイエンスカフェは終了したのです。

サイエンスカフェチームとしては、師匠がいないがために「自分たちでなんとかせねば」と自立せざるおえなかった今回でした。これも自立を促すフィンランド流実習教育だったのかもしれません。 (これも狙いだったのかしら?)

♪でもね、師匠、早く帰ってきてください。もう既に師匠の偉大さを痛感しましたので、こんなハードな設定はこれっきりでお願いします。身が持ちましぇーーん。

「なに事も無く」というが届いたサイエンスカフェでした。

POP・STAR★

友人からメールで、「忘年会の課題ダンスは平井堅のPOPSTARよ!」とお達しが来ました。
秋の飲み会で、友人4人で「マイアヒ~♪」を特訓して披露したんです。で、うけてしまったので、「次は♪POPSTAR!」というお誘いでした。

最近、カラダ動かしてないので、こういうお誘いは運動のいいきっかけになります。
言っておきますが、歌って踊れる科学技術コミュニケーターを目指しているわけではありません。(でも、いつか役に立ったりして。。。ない!ない!)

サイエンスカフェ札幌の会場は紀伊國屋書店札幌本店です。今週12月9日(金)は「サンタのふるさとの科学教育」と題して、フィンランドの教育を取り上げます。

今や世界一の学力を誇るフィンランドです。で、関連図書がいくつも出ています。会場となる紀伊國屋さんでも「教育」の棚最上段がフィンランドコーナーとなっています。

このコーナーでサイエンスカフェ札幌を宣伝しない手は無いよねということで、広報活動の一貫で「POP」を作らさせていただくことになりました。

「POP」ってご存知ですか?本屋さんに限らないのですが、「新発売!」とか「店長のお勧め!」みたいな手書きのコメントが添えられた紙片が、商品の脇に立ってたり、貼ってあったりする「あれ」です。

本屋さんのPOPも、本の購買に効果を発揮するものです。たいていは手書きでまとめ過ぎないモノで、きちんとした印刷モノだと見過ごされます。

かつて、自らが作った本を、本屋さんにいろいろ教えてもらいながら、売った経験があります。本を買いに行くのではなく、売りにいくために通いました。そして店長さんと仲良くなって、本屋のノウハウをいろいろ聞かせてもらいました。

棚の置き場所、平積みの位置、POPの作り方、アンケートの反映の仕方などで、売れ方がどうかわるかなどなど、、、、。ホントに変わったので驚きましたっけ。

そのPOPにかける店員の方々の執念を知っていただくのにこちらのサイトはお勧め
http://www.webdokusho.com/kikaku/hontai2005_pop02.htm


本屋さん曰く、 「たいてい本って、出版社、流通、マスコミの宣伝で売れていると思っている。でもね、本屋という本の販売の末端で、店員が気に入るか入らないかでもずいぶんと違うんだよ。気に入ると、よく売れる売り方で扱うんだよ。そうして売れる本ってけっこうあるんだよ」 と。

そんな本のエキスパートの店長さんや店員さん100人ほどが集まる忘年会にも呼んでいただいたりしました。本売りの談義は面白いことこの上なかったです。

そんなわけで、POP作りを久しぶりにやってみました。本屋さんにとっては本に目が留まるように、そして、サイセンスカフェ札幌の案内を添えさせてもらいました。 1枚入魂! で作ったのがこちら。 これでも、5時間悩んでつくったんですよぉ。

pop1







しかし、店長さんのお許しがないと使っていただけません。ドキドキで紀伊國屋さんに行く教員の方に託したところ、「採用!」のメールが来て、驚き。
で、ほんとかなと思って、そっと紀伊國屋さんに行って確かめてきました。棚の一番上、真ん中に燦然と輝いて(ワタシにはそう思える)いました。 うれしい!! お立ちよりの際はご覧いただきたいですぅ。

さて、さて、本のPOP作るのも「科学技術コミュニケーター」のお勉強?と思われるかもしれませんね。

私が出会ってきた本屋のみなさんは、りっぱな本のコミュニケーターだと思うんです。人並みならぬ本への思い入れ、そしてそれを売るテクニック、仕入れの読み、撤退のタイミングなどなど、、、そうやって、本を買いに来たお客さんと本との橋渡しをしているからです。

少なくともPOPは読んで「勧めたい!」という思いがないとなかなか作れないものです。
本好きの方々なら、本屋によって置き方、売り方が違うのは肌でわかると思うんです。本屋さんの表現したい、売りたい本の並べ方ってあるんですよね。

だから同じ本を買うにも、ついでにぶらつきたくなるお気に入りの本屋があったりしませんか?今やネットで買えるようになって、寄り道の衝動買いは少なくなりましたが、それでも本屋のぶらつきは好きな散歩で、行きたい本屋ってあります。

そんな本屋さんのコミュニケーションツールのひとつがPOPだと思っています。科学本の書評を書くライターさんがそうであるように、自然科学系の棚のPOP描ける人って、科学技術コミュニケーターのひとつの姿だと思っちゃうわけです。 (あはっ、ちょっと大げさだなぁ) 

たかがPOP、されどPOP!自然科学本の★POP・STAR★ってあこがれだったりするわけです。

気になっている番組

2時間も経たないうちに次のエントリー(記事)です。

こちらは「テレビ番組のお知らせ」です。
NHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」の再放送ではなく、続編らしいです。

以下、立花隆ゼミ・SCI(サイ)のサイトから、、、
http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/sci/


BSドキュメンタリーのおしらせ
11月5日放送のNHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」と連携したリンク集作りを足がかりに、わたしたち立花ゼミがつくる、科学メディア「SCI(サイ)」は始動しました。
このたび、サイボーグ技術をめぐる、一連の追加番組の放送日程が決まりましたので、ここにおしらせします。


BSドキュメンタリー シリーズ「立花隆が探る”サイボーグ技術の時代”」

12月3日(土)22:10~23:00/衛星第一
(1)~医療革命・人体はどう変わるのか~

番組紹介:さまざまなサイボーグ技術が生まれるに至った経緯を、研究者たちへのインタビューなどを通じて伝える。技術開発が中心。

12月10日(土)22:10~23:00/衛星第一
(2)~脳を変えられるのか・人間存在への問いかけ~

番組紹介:サイボーグ技術による、機械と脳との結びつきをどう考えるか。研究者たちへの、立花隆の徹底インタビューの様子を送る。

1月19日(木)20:00~21:50/衛星ハイビジョン
BSドキュメンタリー2本まとめて放送。


ハイビジョン特集 脳リモコン ロボット革命(仮)
1月18日(水)20:00~21:50/衛星ハイビジョン

番組紹介:ロボット技術とサイボーグ技術。
人間が操作できるロボット技術として、
「考えることで動かせる」サイボーグ技術は、
究極のヒューマンインターフェース技術と言うことができる。
ロボット技術はどこへ向かい、人間はどこへ行くのか。
その最前線と未来を伝える。
健常者がチップを埋めこみ、
人類初の「サイボーグ」になったという
ケビン・ウォーウィック教授のサイボーグ実験など、未来の文明論も登場する。
1月21日(土)21:00~21:50/衛星第二

クリスマスはホームスターで?

ちょっと気になるおもちゃがあります。

HOMESTAR (ホームスター)★★★

●おうちで楽しめるプラネタリウム。

●かなり本格的。

●今やインスタントコーヒーのCMに
 俳優の唐沢寿明と出ているほど有名になった
 大平貴之氏が共同開発者。
 http://www.megastar-net.com/

それくらいは知っていたのですが、本物を見たことはありませんでした。

で、本日桑園ジャスコでうっかり見かけてしまい、「ほーーー!!」とか興味が増したのです。

クリスマスプレゼントに、これもいいなぁ~

ちなみに、もらうほうですよ! まあ、あげたとしても世帯が同じなら「あげた」ほうがありがたみが出ていいかもしれません。どうせ同じ財布だしね。
未婚のみなさん、現実はこんなもんですよ~

で、種類とか、バージョンとかあるのかしら?と思い、サイトを見てみると、、、、
http://www.segatoys.co.jp/homestar/index.html

トップページの【What's NEW?】のところに、いきなり!

[ 2005/11/21 ] 札幌プリンスホテルにて、ホームスタープラン~ふたりだけの星空~宿泊プラン開始中。2006年3月31日まで!

と書いてあるではないですか!

こういう使われ方(?)もするんだぁ~とやけに感心した次第です。

LOVEに役立つサイエンスってとこですかねぇ。

宿泊代でホームスター買えるじゃん!と思うのはおばさんな証拠ですかねぇ。

伝えたかったコト

プレゼン終わりました。

惨敗したので、もうこの話題、触れたくないのですが、
やるぞ、やるぞとノタまわったので、一応報告。

反省。。。。7分に収まらなかった!
なので、最後2分ほど分は割愛してしまった。

原因。。。。ローテクにこだわり過ぎた。
前日までパワーポイントでも作っていましたが、
時間系で通り過ぎていく情報(ページ)に+αしたくなり、
紙芝居と立体モデルを持ち込みました。

そのため、二本しかない手は手一杯なのに、
あれもこれも持ち物が増え、
タコ足状態に陥りました。

すると、話もどっかに飛んでいき、、
あれよあれよと、、、「時間ですよ」。

しかし、他の7人の方、面白かったです。

さて、このプレゼンのDVDをつくるとか、、
ひとのは見たいけど、自分のはモザイク入れて欲しい。
えっ、何か違うイメージに行っちゃった?

私のプレゼンのシナリオは下記の通りです。
いまさらですが、こういうことが言いたかったのです。
、、、読むだけでも5分かかるかと思いますので、お暇な方はどうぞ。

**************************

情報デザインの基礎トレーニング プレゼンテーション

教室が「協室」になった時、何が起きたのか?
「フーリエの冒険」の軌跡

みなさん、科学に限らずですが、
ものごとを人に理解してもらうというのは、
なかなか難しいと、日頃感じていらっしゃいませんか。

今日は、「こんな学習のしかた」もあるんだ、というのを
ご紹介したいと思います。

教室が「協室」になった時、何が起きたのか?
「フーリエの冒険」の軌跡

です。

まず、一冊の本を紹介します。
1988年初版 フーリエの冒険 です。
わかりやすさ故に、これまでに約10万部ほど売れていて、
数学物理の解説本としてはよく売れている、ちょっと自慢の一冊です。

中身はというと、
「フーリエ級数とフーリエ変換」について書かれています。

理工学の世界でよく使われる「スペクトル解析」という手法で、
必ずと言っていいほど、「フーリエ変換」が使われています。
熱伝導、地震予測、波動、、、そして、音(空気の振動)の解析など、
多くの分野に応用して使われています。

どのように書かれているかというと、
そのほとんどが、物語になっています。二人の掛け合いだったり、時代劇風だったり、、、
わくわくとつくりましたし、わくわくと読んでいただきたい、そこで、「冒険」と名づけました。

読者アンケートによりますと、読者は中学生から専門家まで幅広く、
小学生の感想もあります。

実は、この本はとあるグループの研究過程での副産物です。
これから、この本ができるまでの実体験において学んだことを話します。

ポイントは2つ。
① 発掘!学び合う力
② 目的から始める学習
 についてです。

まず、ポイント①についてです。

本が生まれたきっかけから、、
言語をさまざまな側面から調べてみるようという、
小さな民間の研究グループが20年前に発足されました。

学生も募集され、集められたのは高校卒業程度のリテラシー、、、
一期生は30人ほど。2年間で修了。
研究プロジェクトのひとつに「人間の音声を解析して、どのように認識されているか探ろう」
を始めることになりました。

最初、音声解析に必要な「フーリエ変換」について理解できていたのは、
たった学生のうち二人だけでした。うち一人は自分。

学生の自主研究なので、特に担当の先生がいるわけではありませんでした。
プロジェクトに関わりたいという学生は2、30人ほど。
そのほとんどが、高校の1年で、物理、数学とはさよならをしていました。

さて、「フーリエ変換」についてわかっている二人が先生役になって、
話をしてみました。 【グッズを使って】
よく、先生が生徒に教えるように、

こうなんだぞ!。。。と教え、

かみ砕いて。。。教え、

たとえ話で。。。教え、

小道具を使って。。。教え、

ビジュアルを工夫して。。。教え、

何度も。。。教え、

ひたすら教える側の努力をして。。。教えたところ。。。

結果!
わかる人もいれば、
わからない人もいました。

疲れた先生役は、
みんなと同じテーブルに座りました。 【グッズを使って】
へた~っとした自分に同僚である学生も同情したのか、、、

私、ここは わかったよ!

と言って、部分的だったり、大まかだったりするのですが、
自分のわかったなりの「フーリエ変換」を話し出したのです。

たとえば【グッズを使って】 ブロックをつかった説明

すると、「それだったらわかるぅ!」などという人が出てきて、
ついでに「こういうことなんじゃない?」などと説明し始め、

すると、また、「それならわかるよ。」などという人など、
連鎖的に、学生同士の先生ごっこが始まったんです。

教室が、協力して学ぶ場、 「協室」 になりました。

その学生同士の教え方の特徴は、

わかったことだけ。。。教える

一番わかってなさそうな人に向かって。。。教える

まさに今、自分がわかった過程で。。。教える

1番の特徴だったのは、
うれしそうに。。。教える でした。

さらに、目を見張ったのが、
人に教えながら、その人自身がさらに深くわかっていくということでした。

結果!
ほとんどの人が
楽しくわかった

学び合う力のすごさを知りました。

その過程で、先生役だった人がやったことは、サポート、、
「それはちょっとウソ。という箇所を修正してあげることと、
ひたすら、感動して褒めたこと」ぐらいでしょうか。すごいねって。

これで見る限り 【グッズを使って】
学生と先生役とは何が違うのと思われると思いますが、
知識があっても、その伝え方が違ったと思います。

まず、「今、わかった!」という生きの良さ、新鮮さがあること。

それから、そしゃくのされ方が違う。まさに離乳食のように、知識の新生児にちょうどいいものになっていました。


かといって、むやみにかみ砕きすぎると、新生児にとってもおいしくないこともありますので注意です。


次のポイント、
②目的から始まる学習についてです。

偶然、学ぶことになったこの「フーリエ変換」ですが、、
このたった2行の式に集約されています。

1



2







本にしてみて結果わかったことですが、
高校の数学で学ぶ項目のほとんどがぎゅっと詰まっていた式だったのです。

高校3年間の数学の教科書の項目は以下の通りです。
その中で、赤い字がフーリエ変換に使われている、触れられている数学です。

●数と式(整数、実数)
●方程式と不等式
●2次関数(関数とグラフなど)
●図形と数量(三角比、正弦・余弦定理など)

●集合(場合、順列、二項定理)
●確率
●図形と論理(三角形、円の性質)
●式の計算と方程式(式の証明、高次方程式)
●図と方程式(点と直線、円と直線、軌跡と領域)
●三角関数
●指数関数と対数関数
●微分と積分
●数列
●ベクトル
●数値計算とコンピュータ

●統計とコンピュータ
●数列の極限
●関数の極限
●微分法
●積分法
●行列の応用
●式と曲線

●確率分布
●統計処理

もうお分かりだと思いますが、
これらの項目をひとつひとつ積み重ねながら、
何の役に立つのだろう?と思いながら、
高校時代、勉強していたように思います。
学ぶ目的も見えず、学習するのことは苦しい作業でした。

フーリエの冒険は、まず「学ぶ目的」がありました。
人間の音声について調べたい。

そのためには「フーリエ変換」を知る必要がある。

その「フーリエ変換」を知るためには、
微分、積分、三角関数、ベクトル、指数関数、虚数、実数、、と
芋蔓式につながっていき、
気がつくと、高校の数学の項目の大半がからみあってできていました。

高校のかなり早い時期に数学や物理とさよならした人たちは、
このフーリエの冒険をすることで、
振り返ってみると、高校の数学をほとんど理解できるようになっていたんです。
それも、かなり楽しく。。。

【グッズを使って】
では、高校でフーリエを理解することを目標に3年間がんばりましょうと言えば、
山登りも山頂が見えるのと見えないのとでは、途中の踏ん張りが違うように、
何も目標がないよりは、がんばれるようになるのかもしれませんが、

でも、フーリエの冒険の場合はちょっとそれとも違います。
山頂から、山の頂をぐるぐる回りながら降りてきた。といった過程に近いと思います。

また、いろんな方向から登ったり、降りたり、
ひとつの「フーリエ山」を多人数でハイキングしていたような体験です。

降りてきてみたら、こんな高い山にいたんだと思ったのです。

さて、わいわいとフーリエを冒険したあげく、
もちろん当初の目的であった「音声解析」の実験もできるようになりました。

一方、この「フーリエ変換」の学習プロセスが面白かったので、
一般の方に聞いてもらう「ワークショップ」を実験的に開催しました。
すると反響がすごく、どんどん規模も大きくなり、東京だけでなく、名古屋、大阪、、、
あちこちに出張しました。

で、聞けない地域の方たちの声もあり、
文章にしようと作ったのがこの本です。

売るつもりはなかったのですが、
思いつきである有名量販店にお願いして
試しに置いていただいたところ、売れてしまいました。

新聞、雑誌に取り上げられ、おかげさまで人気の本になりました。
気をよくして作った本に、「量子力学の冒険」「DNAの冒険」などもあります。

今日、お伝えしたかったのは、

一般に基礎の積み重ねの先に応用があるとされています。
教育がそれをなぞることで成功しているとは思っていません。
人間の学習に叶っている教育や知識の共有について
私は、この「フーリエ」の一連の体験から考え直しました。

教室が「競室」ではなく、「協室」であることを提案したいと思います。

« 2005年11月 | トップページ | 2006年1月 »