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科学館のつくり方

♪ちゃんちゃかちゃかちゃか、ちゃんちゃんちゃん♪
(NHK「きょうの料理」のテーマソング)
♪ちゃんちゃかちゃかちゃか、ちゃんちゃんちゃん♪
・・・・・♪♪♪

A(アナウンサー):みなさん、こんにちはきょうの料理の時間です。先生、きょうは何をつくるんですか?
S(先生):はい、きょうは「科学館」をつくってみましょう。

A:科学館というとこどもたちに人気のスポットですねぇ。
S:そうですね。来場者のほとんどが小学生です。

A:では材料をご紹介しましょう。まず描けるだけの「夢」、そしてプロジェクトを大きく左右する「人材」、そして「建物」、肝心なのが「お金」ですね。専門家の監修もあるといいです。

S:この「お金」が手に入り難いんですねぇ。そこで、助成金などを狙うのがコツです。
A:助成金についてはWEBサイトでお調べください。

A:先生、きょうの流れをお願いします。
S:はい。まず初めに
基本構想、これは夢を描くことです。
次に
基本計画、見積もりをして予算を立てます。
ここでは基本構想で描いた夢の大半が削ぎ落とされます。
そして、
基本設計実施設計となり、図面を描いたり、細かい内容を決めていきます。
最後に
製作・施工して出来上がります。

A:先生、完成までにどれくらい時間がかかるんですか?
S:だいたい、5年です。それぞれの段階で1年ずつ掛かる概算です。
ですが、これは特別な例ですが、政治家の鶴の一声があると8ヶ月でできたという実例があります。
それがこちらです、東京にある「科学技術館」です。

A:先生はこちらでお仕事をされていたんですね。きょうは時間が無いのであらかじめできているものをお持ちいただきました。

S:はい、「遊び、創造、発見の森」をイメージして「FOREST」と名付けられました。

http://www.jsf.or.jp/ (科学技術館サイト)

A:こちらの特徴は?
S:3つあります。1つは、従来の科学や理科の枠組みにとらわれない内容であること。
2つ目は、展示物に解説パネルがほとんど無いこと。
3つ目は展示と展示の間にもしかけがあることです。来館者にココは油断もスキもないぞと思ってもらいたかったのです。

A:こちらのプロジェクトの人材はどのような方々だったんですか?
S:はい、クリエーターでユニクロやナイキの広告を手がけているタナカノリユキ氏、
カリフォルニア工科大学の下條信輔氏、
展示プロデューサーとして活躍されている森田法勝氏、
今や「笑っていいとも」にも出演されている科学プロデューサーの米村でんじろう氏、
メディアアーチストの岩井俊雄氏など、多才な方々が集まり、たいへん画期的で面白いものをつくってくださいました。
プロジェクトにどのような人を集めてくるかはたいへん重要です。

A:先生、科学館をつくるにあたってのポイントってありますか?
S:はい、それは展示物を頑丈につくることです。
こどもたちは思っても見ない行動をとります。
ですので、展示品がよく壊れるんですね。

A:きょうはもうひとつ科学館を紹介していただきます。
三洋電機の「ソーラーラボ」ですね。

http://www.solar-ark.com/about/lab1.html (ソーラーラボサイト)

S:ここは三洋電機がソーラー電池でつくった巨大なソーラーアーク(箱舟)の中にあります。太陽の恵みがテーマですので、太陽についてさまざまな視点で表現してみました。
見せ方にも工夫して、「ココには知恵があるぞ」と思わせ、好奇心を起こさせたかったのです。
隣接するアークヴューカフェも好評です。テーブルのデザインは「日月火水木金土」のひとつひとつをテーマにしています。

A:先生、今後の「科学館の課題」とはなんでしょう?
S:どこも赤字なんですね。少子化ということも拍車をかけて、科学館の収益はどこも苦しいんです。
海外の科学館にあるような広い年齢層を取り込める所にする必要があるかもしれません。

A:科学技術コミュニケーターの関わりによって科学館がさらに楽しいところになるといいですね。
S:たいへん期待しております。

A:先生、きょうはどうもありがとうございました。
来週はラジオ番組のつくり方です。

*2005/10/09【講義】体験の場としての科学館展示(担当教員:石村源生特任助教授)よりフィクションアレンジ

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